PS 1000pieces8☆851おとにだせれば かなうはずなの おもいえがけば すでにあるもの 「恋ひわびて あはれとばかり うち歎く ことよりほかの なぐさめぞなき」 【B051 クツミ】 ☆852 みたとのあかしを のこすのみなら きたとのかたちを のこしたいなら 「立ち帰る 人をも何か 恨みまし 恋しさをだに とどめざりせば」 【B052 レディ・ナダ】 ☆853 そんなにこころは いらないものなの ただいるだけなら いらないものなの 「鶉鳴く 賤屋にをふる 玉小菅 かりにのみ来て 帰る君かな」 【B053 ヒラリオン】 ☆854 恋しつくせば 戻りはしないの 記しつくせば 還りはしないの 「別れては 形見なりける 玉章を なぐさむばかり 書きもをかせで」 ☆855 かいなきところを たどってみても たねなきこころを さがしてみても 「我袖の涙や 鳰の海ならむ かりにも人を 見るめなければ」 ☆856 きみはねぼくの まとではなくて この思いだって きみにはなくて 「東屋の お萱の軒の しのぶ草 しのびもあえず 茂る思ひに」 ☆857 こころはどこかに うつせるものなの こころはじざいに たためるものなの 「恋をのみ 飾磨の市に 立つ民の 絶えぬ思ひに 身をや替えてむ」 ☆858 ひといなければ おいしげるもの ひとりでいれば すむはずのもの 「恋をのみ 姿の池に 水草ゐて すまでやみなむ 名こそをしけれ」 ☆859 みればわかると おもっているの みればたぶんね あきるものなの 「露深き 浅間の野らに 小萱刈る しづの袂も かくは濡れじを」 ☆860 いつでもあえる きみへの恋と あうにまかせぬ きみとの恋と 「逢ふ事は 引佐細江の みをつくし 深きしるしも なき世なりけり」 ☆861 あえぬあいだの ぼくのすがたを あえるあいだに ぼくのすがたは 「人伝ては さしもやはとも 思ふらむ 見せばや君に なれる姿を」 ☆862 見たいわたしを みたいようにみて 分けてるわたしを とれるだけ手にして 「あさましや さのみはいかに 信濃なる 木曽路の橋の かけわたるらん」 ☆863 ひとのことなら とってもみえるの ひとのことなら とっくにわかるの 「人のうゑと 思はばいかに もどかまし つらきも知らず 恋ふる心を」 ☆864 いついつまでもと おもっているのは いついつもでもと ねがっているとは 「契しも もろともにこそ 契りしか 忘れば我も 忘れましかば」*864 ☆865 こころのなかでは 逢えてもいるのに こころのなかには 君のみがいるのに 「君にのみ 下の思ひは 川島の 水の心は 浅からなくに」 ☆866 こころのなかでは いつでもはたちの こころのきみはね いつでもはたちの 「思ひきや 年の積るは 忘られて 恋に命の 絶えむものとは」 ☆867 なやむこころが あるゆえの身は くやむこころの あるゆえの身は 「歎きあまり 憂き身ぞ今は なつかしき 君ゆへものを 思ふと思へば」 ☆868 おもひのたけを あつめてみても ことのはの橋を あつめてみても 「水茎は これを限りと かきつめて 堰きあえぬものは 涙なりけり」 ☆871 はなれていても いつかあえるの わかれていても ここであえるの 「見せばやな 露のゆかりの 玉かづら 心にかけて 忍ぶけしきを」 ☆872 はごろもおいて のこすこころは かをりをおいて のこすこころは 「逢坂の 名は忘れにし 中なれど 堰きやられぬは 涙なりけり」 ☆873 まっているのは ひかりではなく まっているのは かをりではなく 「月待つと 人にはいひて ながむれば なぐさめ難き 夕暮の空」 ☆874 きざまれるのは いまだけでなく のこされるのは ここだけでなく 「蘆の屋の かりそめぶしは 津の国の ながらへゆけど 忘れざりけり」*874 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|